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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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 テレホン法話 2015年  

  放送日 タイトル 法 話
518 2015年2月1日〜 鬼はどこに棲む? 第1組善永寺 沼波 司
 今年に入って既に一ヶ月が過ぎ2月になりました。2月の行事といえば節分がまず思い浮かぶのではないでしょうか。節分といえば豆まき。
 豆まきといえば「鬼は外、福は内」の掛け声ですね。あちこちの神社仏閣でも行われるかと思います。行く予定、又は行かれた方もおみえかと思います。
 この掛け声の「鬼は外、福は内」。自分に都合の良い事のみを望む裏返しではないでしょうか。どこまでいっても自分がかわいい。自分が儲かれば他人は構わない。 そんな心こそ「鬼」ではないでしょうか?もちろん幸福を願うのは当然です。
 しかし、その裏で自分の中に()む「鬼」。外へ追い出そうとしても追い出すことの出来ない「鬼」を再確認する機会にされてはいかかでしょうか。
 もうひとつ節分にちなんでですが、最近「恵方巻」というものも流行りだしました。特定の方角を向いて巻き寿司を食べる、と良いことがあるということですね。今年の方角はどっちでしょう?ここでみなさんに考えていただきたいのは、特定の方角です。みんな同じ場所にいるなら問題ありません。しかし居場所が違ったら、方角は絶対のものではなくなりますね。
 例えばAという方角(位置)はBという地点からは東でも、Cという地点から西になる。そんなこともありますね。東が良い方角としても、大きくみると、ずっと東へいったら地球を一回りして西になります。日や方角の良し悪しというのは気にされる方がけっこうおみえな感じがします。なんとなくの安心感でしょうか?
 あるいは自分の責任感を減らしたいという思いもあるのかもしれません。良い結果が出れば、自分の努力、悪い結果ならば、日のせい、方角のせいにしがちでないでしょうか。このような事にこだわると、しんどくありませんか?
 今年はまだ始まったばかりです。とらわれすぎずに生活されては、いかかでしょうか。


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