放送日 | タイトル | 法 話 | |
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520 | 2015年3月1日〜 | 第10組廓然寺 井上多佳子 | |
そのうち 相田みつを そのうち・・・ そのうち・・・ そのうち・・・と できない理由を くりかえしているうちに 結局は何もやらなかった 空しい人生の幕がおりて 頭の上に 淋しい墓標が立つ そのうち そのうち 日がくれる いまきた この道 帰れない 相田みつをさんの詩の一節に触れて、自分の人生を振り返るに、今日しなければならないことを、明日あるからと何事も先送りして、その物事にぶつかってから慌てて対処してきたように思う。何とも情けないものである。 私の父は14年前に亡くなっているが、今年85才になる母はとても元気で、境内の草取りも掃除も一手に引き受けてやってしまう。裁縫も得意である。あまりに出来過ぎると、つい頼りがちであるが、少しずつでも自分できちんとできるようにしていきたい。 自分の人生にも終止符を打つときがくる。せっかく賜ったいのち、仏の恩、師の恩、親の恩に感謝しつつ、そのうち、そのうちと先延ばしせず、人生の時を大切に精一杯生きていきたいと思う。 |
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