放送日 | タイトル | 法 話 | |
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534 | 2015年10月1日〜 | 第2組 南徳寺 | |
最近は、○○のための活動、略して○活といったものをよく耳にします。 代表的な物としては結婚のための活動、いわゆる婚活などでしょうか。 そんな中、ある高齢の方から、人生の終わりに向けた活動である「終活」のお話を聞きました。具体的な活動内容としては、葬儀の方法、墓の準備、相続、遺言に加え、延命治療の有無や遺影の写真選びなどだそうです。 死への準備として、たいへん重要なことではありますが、一方で考えさせられることもあります。 私は昨年の11月に、たいへんお世話になった先輩を心筋梗塞で亡くしました。突然の訃報でした。人は「明日もわからぬ命」をいだいていることを実感させられたと同時に、故人の悔しさや無念さを思うと、今でも心が痛くなります。もっと生きて、もっとしなくてはいけないことがあったでしょう。 我々は生を受けてから、一生、死と直面して生きていきます。その死はいつ訪れるかはわかりません。人間の人生は常に「終活」なのかもしれません。その「終活」を死への形式的な準備だけで終わらせるのでは寂しい気がします。 生きたくても生きられない命もたくさんあります。「終活」では、今ある命のありがたさに気付くとともに、残りの命をどう生きるのか、そう考える活動にもしていただけたらと思います。 また、たくさんの終活相談所があるようですが、お寺では相続や遺言のアドバイスはできません。お寺は、「どう生きるか」を尋ねる相談所であり続けたいとも思います。 最後に 「死があるということが、生に無限の意義を与えている」。 |
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