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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2015年  

  放送日 タイトル 法 話
537 2015年11月16日〜 まず「型」より「思い」 第7組念瑞寺 藤原克総
 私は寺院の住職として、お常飯(じょうはん)や、法事・葬儀式の法務(ほうむ)をさせて頂いています。 常飯の時、読経(どきょう)の後にご門徒(もんと)さんとお話をしますが、ほぼ八割ぐらい世間話ですが、その世間話も大切な法話だと思います。世間話から、仏の教えを拾い出して、阿弥陀仏とは、真宗とは、人間とは何なのかを考えて、ご門徒さんと一緒に話す事が大切なのではないでしょうか。
 読経して、お茶を頂いて、お布施を頂いてすぐ帰ってしまうのでなく、ご門徒の方々と話し、人間関係を作る、そこから仏の教えのスタートだと思います。
 (かたち)も大事だと思いますが、型が出来るにはまず、思いがなければ型が出来てこないと思います。型にしばられるあまり、本当の事が見えなくなっているような気がします。 
 法事や葬儀でも、身内で済ますような事がかなり増えています。お金がかかるから、親戚を呼ぶのが面倒だからといったことなら、法事や葬儀式は、やらない方がいいと思います。中にはやりたくても出来ない人もいます。
 本来、法事や葬儀式をつとめるということは、人間として気持ちのこもったものではないでしょうか?そういう思いを大事にした時、必然と身内だけといった事にはならず、お参りも増えるかと思います。
 葬儀や法事は亡き人の為ではなく、この娑婆(しゃば)の世界で生かさせて頂いている我々に、亡き人が『生』とは、『死』とは、といった、とても大切な事をなげかけて頂いている場所です。
 我々は生きているのではなく、生かされています。生きているのがあたりまえではない、常ではない無常(むじょう)の世界を生きています。今一度、亡き人からの声に耳をかたむけ、親鸞聖人を通し、阿弥陀仏に出会い、思いのこもったお念仏ができるように、共にお参りをさせて頂きたいと思います。 


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真宗大谷派大垣別院開闡寺

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