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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2015年  

  放送日 タイトル 法 話
538 2015年12月1日〜 生かされているという事 第3組伝了寺 藤井英毅
 私達はこの世に生を受け、そしていつか必ず死を迎える事になります。その事をみなさんは当たり前だと思われますか?私は、決して当たり前だと思いません。
 私達は、この世に生を受けました。そこには父がいて、母がいます。またその父母にも父がいて、母がいます。私達はこうやって先祖からずっと(つな)がり生まれてきたのです。もし誰か一人でも欠けると現在の私は存在しないのです。この事は当たり前ではなく、奇跡だと私は思うのです。だから私達は奇跡的にこの世に生を受け、偶然にもみなさまにお会いする事が出来たのです。これこそを御同朋(おんどうぼう)と呼んでも決して間違いではないと思います。
 私達は平等に一つのいのちをいただきました。みなさまの人生にはそれぞれ違いがあると思いますが、必ず一つずついのちをいただいております。その生かされている今を、そのいのちを、大切に生きていかなければなりません。
 私達は生まれてきたからには、生老病死(しょうろうびょうし)から(のが)れることは出来ません。日々老いていく老苦(ろうく)、病に(かか)病苦(びょうく)、そしていずれ訪れる死苦(しく)、その三苦(さんく)の根本に生まれてきた事による生苦(しょうく)があります。そこに愛する人と別れる苦しみ愛別離苦(あいべつりく)(うら)(にく)む者とこの世で会わなければならない苦しみ怨憎会苦(おんぞうえく)、欲しい物が手に入らない苦しみ求不得苦(ぐふとっく)、人間の体や心の欲望が(かな)えられない苦しみの五蘊盛苦(ごうんじょうく)があります。最初の四苦と後の四苦を合わせ四苦八苦(しくはっく)といい、私達は(のが)れる事は出来ないのでございます。だからこそ、その身を受け入れ自覚して生きていかなければならないのです。
 今この時を生きている、生かされていただいている事は、周りにいる良き人に出遇(であ)い、ともに生きていく事、関わっていく事です。人は一人で生きているのではない、ともに生き、人に生かされているという事を解っていただけたらと私は思います。 


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