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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2016年  

  放送日 タイトル 法 話
542 2016年2月1日〜 議論とレッテル貼り 第1組徳円寺 岫 弘明
 2011年3月11日の東日本大震災から、まもなく五年の歳月(さいげつ)()とうとしています。震災から五年の月日は、人々から震災への関心を無くすには十分すぎる時間です。
 特に人は、自分の関心が無いものに対しては物凄く冷淡です。関心の無いものは、切り捨てても構わないとする独善的(どくぜんてき)な空気が蔓延(まんえん)しているかのようです。
 最近は、その傾向がますます顕著(けんちょ)になって、世の中がギスギスしているように感じます。いや、現代は、むしろ自分自身の無関心や不勉強さを棚に上げて、独善的に無用なものとレッテルを貼り、切り捨てようと企てる人物を拍手喝采(はくしゅかっさい)して()めそやす風潮があるようにさえ思います。
 その矛先(ほこさき)が自分に向けられ、切り捨てられる側に立たされるまで、その理不尽さに気が付かないとしたら、それはとても悲劇です。
 また、震災復興論議においてツイッターなどのSNS*1で、自分の意見が絶対的に正しいと妄信(もうしん)して反論に全く耳を傾けず自分と異なる意見が有ることさえ嫌悪(けんお)する人が表だってきたように感じます。
 そのような人たちの傾向として、相手を論破(ろんぱ)することに夢中になり自説に共感してもらうために丁寧(ていねい)に説明せず、レッテル貼りをして満足しているように感じます。
 自らを(かえり)みて説法の時、自説を押し付けていないか?、共感してもらう丁寧さはあるのか?、と思い悩む毎日です。(了)


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