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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2017年  

  放送日 タイトル 法 話
566 2017年2月1日〜 「当たり前」と思っていたことの有難さ 第5組 円長寺 渡辺竜誠
 今を生きている私たちには、そこにあって当然、「当たり前」だと考えていることが多々あるかと思います。
例えば私といういのち。何々という苗字があり、そして名前がある。名前は私自身を表している。苗字は家名、先祖代々から頂いたものを表しています。この苗字をいただけたことを私たちは深く考え、有難いと感謝しなければいけないのではないでしょうか。私といういのちがいただけたのは両親がいたからです。このどちらかが別人であれば今の私という個人は生まれません。さらに両親の親、どちらの祖父母も一人違うだけでもまた、私は生まれることはなく、またさらにその先というように、その時代、その世代の様々なご縁をいただいたからこそ今の私が生まれることができたのです。このことは日常生活を送っていると「当たり前のこと」だと思い、考えることをしていないのではないでしょうか。
 もう一つ、食べ物についてです。今は飽食の時代と言われています。スーパーやコンビニエンスストア、飲食店など私たちの近くにはどこにいっても食べるものがあります。食べるものがあることが「当たり前」になっており、段々と感謝の念が薄れてきたのではないかと感じます。ご年配の方とお話させていただいた時、「幼い時は一食一食が満足に食べられず、食べ物が少ない中、生きてきた」と言われました。私自身飽食の時代しか経験していないので、この言葉を聞いた時に色々と考えさせられました。食前の言葉「いただきます」は本来、他のいのちをいただいて私の力となる事への感謝の言葉です。それが今では、作ってくれた人への感謝の言葉、さらには「いただきます」をしないで、さも当然であるかのように食べているのではないでしょうか。
 私といういのちのつながりや私といういのちを支えるいのちを、今一度考えるべきではないかと私は思います。


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