放送日 | タイトル | 法 話 | |
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569 | 2017年3月16日〜 | 第12組 本善寺 雲村英淳 | |
間もなく新しい年度を迎える時期となってきました。ご自身のみならず、ご縁のあられる方々にも「出逢いあり」「別れあり」の時ではなかろうかと想像いたします。 新しい境遇に身を置くときというのは、不安と期待が入り乱れ「心」が不安定になられる方も多いかと存じます。必要以上に周りに気を使われ、ご自身を見失うことも多いのではないでしょうか。そんな時は、ここはひとつ肝をすえて、人の思惑よりも、こんなふうになるのが自分の性分だと、開き直ってみてはいかがでしょうか。人が笑うなら笑えばいい、私は私としてしか生きられないのだ、という気持ちをもたれてはどうでしょうか。 世間というものは実はあまりあてにならないものです。そのときそのときで変わるものです。自分のことを笑う人もいますが、一方で親身になって気づかってくれる人もいるはずです。 自信をもって生きることが大事です。 自信というと自分の能力や価値を確信することといわれます。その自信は調子づいているときはよいのですが、一度つまづくともろく崩れてしまいます。ですから「自信をもって生きる」とは、自分自身の確信から成立するのではなく、先覚者の言葉(教え)により、深まるものだと切に思います。 私たち誰もがもっている「 私たちの「我」はまるで深く打ちこまれた杭の様です。深く打ち込まれた杭を抜くときは、その杭をどれほど引っ張っても、どうにもなりません。しかし、その杭の横にもう一本、杭を打ち込むと、どうにもならなかった杭が抜けるということを聞いたことがあります。深くくい込んだ杭は、私たちの「我」です。その横に、もう一本打ち込まれた杭は、「先覚者の言葉(教え)」です。 まもなくお近くのお寺では春の法要がつとまるころかと思います。それを |
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