放送日 | タイトル | 法 話 | |
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585 | 2017年11月16日〜 | 第1組 願宗寺 牛屋良夫 | |
私事ですが、最近積み木を戴き、子どもと遊ぶようになりました。子どもにとっては楽しいおもちゃなのだろうと一緒に遊んでいるうちに懐かしくなり、子どもをそっちのけで高く積んでみたり、なにかを作ってみたり、思っていたより大人も楽しめるおもちゃだったことに気が付きました。最初、子どもは近くで見ているだけでしたが、しだいに触ったり、投げたりして遊んでいました。そして、積み木に慣れてきたせいか、隣で私が積み上げたものを壊すことが楽しみになったみたいです。 私は、どうやったら倒されないモノを造れるか考え積み上げてみました。しかし、何回やってもことごとく倒されました。それでも、何回かくり返すうちに最終的には、倒されない方法が見つかりました。土台を固定して積み上げるか、バリケードを造って土台に近づけなくするという手段です。まだ、しゃべることのできない子どもに怒られそうな馬鹿げた話ですね。 考えてみれば、私たちの人生も積み木を積み上げていくようなものかもしれません。土台がしっかり固定されていないとゆらゆら動きます。いえ、ゆらゆら動く不安定さこそが、そのまま人生です。 ある先生は「 人生の土台を固定し、バリケードを作って土台に近づけなくする手段は簡単ですが、不安定な土台の自分と向き合うことが成仏への一歩ではないでしょうか。 |
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