放送日 | タイトル | 法 話 | |
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603 | 2018年8月16日〜 | 第11組 浄休寺 竹中裕史 | |
私は日常生活やテレビなどで他人の様子を見聞きしますと「私より○○が優れている」、「私自身は○○で劣っている」などと考えてしまって、落ち込んだりすることがあります。 先日も大学時代の友人と近況報告をしていると、仕事やプライベートがともに充実していて、ついつい 人は心の中に基準となる物差しをもっているといわれています。宗教研究家のひろさちやさんは、それをゴム紐の物差しと表現されています。ゴム紐の物差しとはその時の気分や周りの状況によって評価があやふやに変化する、勝手に伸び縮みするものと仰っています。 それは例えば、テストで「90点」をとれば、はじめは「いい点数」に思えます。しかし、クラスの平均点が「93点」と分かった途端、その同じ点数が「あまりよくない点数」に変わるというのです。 では、仏様の物差しとはどのようなものでしょうか。仏様の物差しは目盛りのない物差しではないでしょうか。目盛りがないので人と比べることができません。私達のいのちは他人とは、はかることができないいのちを頂いているのです。それは、深さ、広さ、重さに際限のないいのちなのではないでしょうか。そこから負の感情に振り回されている自分を教えて頂いているように感じます。 人と比べるのではなく、人と比べない人生を考えてみたいと思いました。つたない考えですが、過去の自分と向き合うことに目を向けていけたらと思います。 |
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