本文へスキップ

真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

テレホン法話(0584-78-3452)TELEPHONE SERMON

 テレホン法話 2019年  

  放送日 タイトル 法 話
613 2019年1月16日〜 動物園に行って 第9組 善性寺 別所一生城
 先日、子供と一緒に東山動物園に行ってきました。寒い中でしたが、バイソン、オオカミ、コアラ、ペンギン、ライオン、象などたくさんの動物たちがいました。強くて、かっこよく、かわいい動物たちを私は(おり)の外から見ていました。 ふと、こんな生き方は動物にとって幸せなのかと思いました。幸せなのではと思うことは、肉食獣などの捕食者(ほしょくしゃ)がいません。決まった時間に(えさ)が出てくることで生活に安定があると思います。一方で、大自然で生きていた頃、大地を走り回っていた、移動していた生活は檻の中ではほんの少しのスペースになってしまいます。動物園に来る人にいつも見られています。動物によっては一匹で暮らしてひとりぼっちの生活になります。
 私がもし動物園の檻の中で生活を始めたら、最初はなんて素晴らしい所かと思うことでしょう。でもすぐに退屈(たいくつ)で、うるさくて、さびしい生活だと思うことでしょう。動物の幸せは人間の尺度で測ることは出来ないし、動物に意見を聞くことも出来ないし、個体差もあるのでどちらがいいのか分かりません。
 良いか悪いかはとらえ方次第ですが、自分のことばかり考え、周りのことは考えていない自分に気づきます。加害、被害、どちらの立場もありますが、私自身が快適に生活できることしか考えていません。
 「良い生活をおくりたい、健康でいたい」など、努力したり願ったりしますが、それらは全て私たちの欲望からきます。浄土真宗の教えをいただくということは、このような欲望や迷いの心は無くならない自分だからこそ、そのような弱い者を救おうと誓われた阿弥陀様の心を頼りとしてその教えをいただきます。
 ほうっておくと、自分勝手に考えてしまいますが、生きていくということは社会環境に身を置いて助けあって生きていく他にありませんので、物や動物ではなく、尊重し合える人として人生をおくっていきたいと思います。


バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地
開所時間  9:00〜17:00
(毎月第1、3日曜日 事務所休)
納骨堂参拝 9:00〜16:00

TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net