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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2019年  

  放送日 タイトル 法 話
623 2019年6月16日〜 空しく過ぎる毎日から 第2組 正受寺 大橋知生
 「今日も2時間残業か」と朝、目が覚めると思います。私は今、製造業の会社で働いていて、7時半に家を出て、毎日同じ仕事を繰り返し、家に帰ってくるのは夜の9時過ぎになります。帰ったら、ご飯を食べ、風呂に入り、寝るだけの毎日です。月曜日には、早く休みが来ないかなと思い、一週間が過ぎ、束の間の休息を取り、また次の一週間。その繰り返しで時が過ぎていきます。こんな毎日をいったい、いつまで続けるのだろうかと、ふと、空しく思うことがあります。
 そんな時、仏法を聞く機会があり、
  本願力(ほんがんりき)にあいぬれば  むなしくすぐる人ぞなき
  功徳(くどく)宝海(ほうかい)みちみちて 煩悩(ぼんのう)濁水(じょくしい)へだてなし (『真宗聖典(しんしゅうせいてん)』490頁)
という言葉に出遇いました。空しく感じることのあった私は、ハッと思いました。「空しく過ぎる人はない」ってどういうことだろう。「本願力ってなんだろう」と気になりました。聞き進めていくと、「仏のみ教えに出遇えば、空しさを超えられる生き方がある。」「仏様の(まなこ)に照らされれば、誰とも比べなくてもいい尊い命が輝く」というお話でした。
 私は、ふと、10年前アルバイト先で倒れ、意識が朦朧(もうろう)とする中、救急車で病院へ運ばれた時のことを思い出しました。あの時は、命についてそれほど深く考えていなかった自分に思い至り、「明日はどうなるかわからない命を私は頂いていたのだ」と気づき、今の自分を見つめなおせたのです。それまでは、愚痴(ぐち)ばかりだった心の中に、こんな私だけど、誰とも比べなくてよかったんだ。そして、今働けているい命がある。尊いことなんだという心が、少しばかり芽生えてきました。そして、目の前の仕事に対しても「自分にしかできないことがある。丁寧に精一杯取り組もう」という気持ちが湧いてきました。
 けれども、また、疲れたり辛くなったりすると、心の中で愚痴をこぼしてしまう自分が出てきます。縁あれば、そんなことを繰り返している私ですが、仏法を聞く機会を大切にして、自分自身の在り方を問い続けていきたいと思っています。


バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地
開所時間  9:00〜17:00
(毎月第1、3日曜日 事務所休)
納骨堂参拝 9:00〜16:00

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E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net