放送日 | タイトル | 法 話 | |
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625 | 2019年7月16日〜 | お別れの言葉を聞いて | 第11組 長正寺 杉本 晃 |
先日、御門徒の葬儀があり、導師として式を執行致しました。その際、予め聞いてはいたことでありましたが、亡くなられた方のお孫さんにあたる、二十代の女性によるお別れの言葉がございました。葬儀の際にお別れの言葉があるということは、最近では少なくなり、「こういったことは、随分久しぶりだなぁ」と思いながら聞かせて頂いておりました。内容は、思い出話を中心に「もう会えなくなることが悲しい」「もっと色々なことを一緒にやりたかった」といったことでありました。 近年は、葬儀も簡素化されていく傾向にあり、それに伴って参詣者も減少し、葬儀中会場に、導師が滞在する時間も少なくなっていくなぁと感じております。葬儀の表白には、 「本日葬儀に当たり という一文がありますが、今回、久しぶりに葬儀中のお別れの言葉を聞き、ふと葬儀本来の在り方として大切にしなくてはならない、「いのちのバトンタッチ」ということがなされていたのではないかと、私自身感じました。 葬儀はセレモニーではなく、儀式であります。亡くなられた方を縁として私自身を振り返って頂く。私のいのちの在り方が今一度、問われる場であります。 |
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