| № | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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| 644 | 2020年5月1日～ | 合掌 | 第14組 浄誓寺 椿井隆英 |
| みなさんは食前と食後に必ず、「いただきます！ごちそうさま！」と合掌していますか？「しています」って言われた方はよろしいです。では、家の中だけでなく、お店の中でも、コンビニで購入したお弁当を食べる時でも、誰が見ていても気にせず「いただきます！ごちそうさまでした！」と、言えますか？ 私は必ず、食前と食後に「いただきます！ごちそうさまでした！」と合掌をしています。仕事柄、外食が多いのですがその際、周りに目をやると、お客さんのほとんどの人たちは、何も言わず食べ始め、食べ終わります。これは「外では恥ずかしくてできない」と思われているのではないでしょうか。でも、できない人のほうが恥ずかしいんですよ。 合掌をすることは、体にも心にも良いのです。手を合わせることが普段からできていると、悪いことができなくなるのです。仏教では昔から、左手は人の心・欲を表しています。そして、右手は清い仏さまの心を表しています。だから、欲の心を清い仏さまの心に近づけますようにと思い、両手を合わせ合掌するのです。食事の前に合掌している人を見ると、「ああ なんてすばらしい人なんだ」と思い、心がスーッと晴れ渡る気分になります。 また、私が小さい時から祖母に、食事の食べ方を厳しく教えられました。一つに、「口いっぱいに食べ物を入れて食べない。」二つに、「口を閉じて食べなさい。」三つに、「食べながら話をしない。」この三つのことを、耳にたこができるぐらい言われてきました。この三つのことができれば、人間らしい食事の仕方といえますが、大人になってからでは、どれも直しにくくなります。 みなさんのお子さん、お孫さんが大人になって、いつの日か大事な接待の場や冠婚葬祭の場などで、恥をかかないように、今日から食事の食べ方、食前食後の合掌を教えてあげてください。そうすれば、日々の暮らしの中で人に教えるということを通して、あなた自身を振り返る機会を得て、人間らしさを感じることができるでしょう。 |
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