放送日 | タイトル | 法 話 | |
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653 | 2020年9月16日〜 | 念仏相続 | 第1組 願宗寺 牛屋良夫 |
新しいご縁を頂いたお宅の月命日に伺い、お勤めの後お話をしていると、ご主人から「お寺も近年は大変でしょう。仏教に無関心な人が多い感じがしますね。」とおっしゃっていました。続いて、「私自身も無関心で、実のところこの命日のお参りも亡き親に言われましたので勤めているだけで本当は意義がわからないのです。」とも言っていました。その後も毎月伺い話をしていると仏教には無関心と言われているが、何かを期待しているようにも感じるし、平生も質問が多く、とても熱心だと感じる事が度々ありました。 そこでまずは、お 3年程過ぎ、その方はお亡くなりになられました。 本来、御文箱とは御文を収める為のものです。しかし、その箱を見ているとご主人にとっては、学びの中でいただいた資料もある意味では、御文箱に入れるような大切なものに感じていたのかもしれません。作法としての御文箱の扱いを伝え損じていたことは申し訳ない話ですが、確かにそこには如来の法義がしっかりと相続されている姿がありました。「わからない世界の話」から仲間と共に学び「自分が生きる世界の話」に転じたのだと思います。学びとは生きる間の積み重ねと、同じ志を持った者との出遇いから始まるということです。 |
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