放送日 | タイトル | 法 話 | |
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658 | 2020年12月1日〜 | 「さる」のか「せる」のか | 第6組 宗休寺 津汲智麿 |
私は普段の仕事として、認定こども園の園長をしております。園では、5歳児になると、全員で そんな環境の中で育った卒園児のご家庭で、卒園から4年後にご不幸があり、縁あって、私が葬儀をさせていただくことになりました。時が経ち その後、別の席でお焼香の説明をしていて「手を合わせましょう」と言いました。その時に、なんだか違和感を感じました。と同時に、前の法事の会話を思い出し、その違和感の正体が「合わせる」のは誰かに指示をされたからする、意図的な行為であり、「合わさる」のは意図的な行為ではなく、自然に行える行為であることだと気づきました。 私たち真宗門徒はその家に生まれ昔からしている行為として、誰もがしているから手を合わせているのかもしれません。それは、同調圧力といえるかもしれません。また、寺族である私もそうかもしれません。私が卒園児のありのままの姿から学んだ【「せる」のではなく、「さる」合掌】そんな生き様でありたいと感じています。 |
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