| № | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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| 668 | 2021年5月1日～ | 永代経にいただくご縁 | 第６組 西重寺 内田篤宏 |
| コロナの流行から一年以上が過ぎ、今年も初夏を迎えようとしています。新緑の目に鮮やかな時期ですが、自粛と規制によりままならない日々が続きます。同じくこの時期、自坊では永代経法要を勤めさせていただきますが、緊急事態宣言が発令されれば昨年に引き続き院内勤めとさせていただくことになるでしょう。「内々にお勤めさせていただきますので御理解を」と、ご門徒の皆様に説明する中、永代経とはどのような法要であるのか、その肝心な部分をお伝えする場を設けられていなかったことに気づかされました。 皆様は、永代経法要をどのようなお勤めだと思っていらっしゃるでしょうか。亡くなった御先祖様のために、永きに亘りお勤めすることだと思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。しかし、それだけではありません。永代経法要とは、私たちに先立って人生を歩み、亡くなっていかれた大切な方々とのお別れをご縁として、今を生きている私たちが仏法に出遇う聞法の場でもあります。 今の私たちがあるのは、今日の私たちに繋がる多くの御先祖様や、見守り育ててくださった多くのご縁のある方がいたからこそに他なりません。永きに亘り繋がれてきた永代のご縁が、すでに私たちに働き、私達を仏法に導いてくださったことに気づかされる場。そして、それに気がつき、次の世代に伝えること、お預かりした命を生きるとはどういうことなのかを考えさせていただく大切な場、それが永代経という法要なのです。 皆が生き苦しく生きる今も、季節は変わらず巡ってゆきます。お釈迦様の時代から、あるいはもっと前から、繰り返し繋がれてきた「いのち」はすでにあなたの身としてあります。そのことに感謝し報恩のお念仏を称えることで、その繋がりを感じることができれば、永代経法要の心を皆様とともにいただくことができると思います。 |
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