№ | 放送日 | タイトル | 法 話 |
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680 | 2021年11月1日~ | 本年も報恩講に出遇って | 第16組 了圓寺 稲岡佳希 |
2年程前からコロナが蔓延し、普段当たり前に行ってきた事のありがたさや、儀式や行事などを子や孫に伝え続ける事が、容易ではないことを改めて考えさせられました。そして、今年も 同じ頃、私の身近に御縁を頂いていた方々が コロナ以前の葬儀を振り返ってみれば、家族・親戚・友人が駆けつけてそれぞれが感謝や後悔の念を抱きながら、故人を送っていく姿が見うけられました。故人の姿をみて、初めて自分の気持ちに素直になれた方や、故人の姿から命の有り様を知らされる方もあるかと思います。コロナによって葬儀の形は変わり、これまでのように儀式を通して頂いた時間や思いを伝えていくことは、簡単なことの様で難しいことと思いました。 本年も 報恩講を勤めるということは、自分自身は今どの様な姿をしているのかを阿弥陀様の前で見つめ直し、私の置かれておる事実に向き合っていく法要であると思います。私共が聞いておる本願念仏のみ教えが何気なくあったのではなく、御開山親鸞聖人をはじめ、先達より伝える思いによって伝わっておるわけで、真宗門徒が大切にうたいつないできた恩徳讃が身に染みてきます。報恩講は勤めているのでは無く、御縁の積み重なりによって勤まっている報恩講である事を頂きました。 |
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