本文へスキップ

真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

テレホン法話(0584-78-3452)TELEPHONE SERMON

 テレホン法話 2024年  

 № 放送日 タイトル 法 話
744 2024年7月1日~ 定会法要(じょうえほうよう)を通して 第16組 了圓寺 稲岡佳希
 今年も上半期を振り返ってみますと、お正月から寒い寒いに始まり初夏に入ってからは暑い暑いと梅雨時期には雨ばかりと思い通りにならないことを口にしながら生活をしています。日々、生活に追われて文句や愚痴ばかり出てきます、お寺で生活をしていても、お念仏や阿弥陀さまから遠く離れた生活をしているように感じます。朝夕のお勤めの際に阿弥陀さまや御開山(ごかいさん)の前に座ってはおりますが、毎日の事になってしまうと惰性になってしまい見た目はお参りをしていても、心がそこに無いようで唯々反省するばかりであります。
 さてこの後に迎える法要は盂蘭盆会(うらぼんえ)になります。盂蘭盆会はお盆と親しまれている法要です。一説ですがお盆の由縁として次の物語が有名です。目連尊者(もくれんそんじゃ)の母親が目連を育てる時に他の人を(かえり)みず他者に(ほどこ)したり(めぐ)んだりしませんでした。その(むく)いを受け餓鬼道(がきどう)におちた母親の救いを、目連尊者はお釈迦(しゃか)さまに尋ねられました。お釈迦さまは「安居(あんご)の最終日にすべての比丘(びく)に施しをしたら母親も食べ物を口にすることができ餓鬼道から脱することができる」と説かれました。
 我が子可愛さばかりの行動をとった母親は、目連にとっては都合が良い人、優しい人ではありますが、目連以外の人の目にはどの様に写ったでしょうか、鬼のように見えたかもしれません、子供の為だからとか自分のことを棚にあげて反省をしない私の姿が思い起こされます。
 お盆の時期は地域によって様々ですが、西濃地方では8月に多いように見受けられます。この時期になるとお墓で赤白の提灯を見るようになり、お盆を感じる方もおられると思います。また、御本山では7月14日から15日まで一昼夜(いっちゅうや)の法要が勤まり、切子灯篭(きりこどうろう)内陣(ないじん)につられてお盆が始まったなとも感じます。お盆をご縁として自分の思いばかりではなく自分の姿に目を向ける機会を頂けたらなと思います。
 御開山は「煩悩(ぼんのう)にまなこさえられて摂取(せっしゅ)の光明みざれども大悲ものうきことなくて常に我が身をてらすなり」と御和讃(ごわさん)にお示しくださいました。煩悩にまなこさえられて阿弥陀さまに背を向けて生活に追われていても御慈悲の中だと頂いております、私が忘れていても常にご催促があるのです。お盆などの仏事を通して少しでも阿弥陀さまのをご催促を感じたいものです。


ナビゲーション

バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地

TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net