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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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テレホン法話 2013年  

  放送日 タイトル 法 話
457 2013年5月11日〜 日常の生活 第8組善性寺 別所一生城

 日常の生活を送っているとお念仏する難しさを感じることはないでしょうか。
朝早くから夜遅くまで仕事をされる方も、家事や育児に忙しい方も、家族の介護を中心として生活をしている方もいろいろな生活環境の方がいらっしゃると思います。私は時間に追われる生活をしていると、お念仏をするどころか口を開けば不平不満を言ったり、すぐ人のせいにしたり、世の中のせいにしたりと、文句の言葉しか出てきません。
 日常の生活を忙しく送っていると、気がつくと一日が終わっていたという生活なので、阿弥陀仏の前で落ち着いて手を合わせて、お念仏を申すことの難しさを日々感じています。
 お念仏の教えは「全てのものを救いとる」といわれる阿弥陀仏から信心をいただいて、ただ念仏申すということであります。
 お念仏は自分を消したり、すり替えたりするのではなく、またこうなることが理想であると、今ある自分を変えるのではなく、現にここにある、老いていき、病になり、死にゆくそういう自分というものが、またさまざまな煩悩(ぼんのう)というもの、そして縁によってさまざまな悪業(あくごう)をなさざるをえない自分というものが、認められ、受け入れるという形で自分が成立していくことであります。
 阿弥陀仏は悲しみの声を上げたから来てくださるわけでも、私の人生をどうにかしてくださいと、頼んだからきいてくださるというわけでもありません。
 そのずっと前から、私の本性を見抜き、念仏申すことのないものに対し、はたらき続け寄り添ってくださるのが阿弥陀仏なのです。
 不平不満しか出ることのない私の口から、阿弥陀仏の願いとはたらきによって、お念仏となる。
私が申すお念仏は、阿弥陀仏からわが身に届けられたはたらきであると、感謝のお念仏を申しております。



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