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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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テレホン法話 2013年  

  放送日 タイトル 法 話
458 2013年5月21日〜 発想の転換 第1組徳円寺 岫 弘明

 故横井軍平(よこいぐんぺい)氏は、家庭用ゲーム機メーカーの任天堂の元開発部長で、携帯ゲーム機の生みの親として知られている人物です。
 彼の開発哲学として知られている言葉に『枯れた技術の水平思考』があります。
 これは、すでに広く使用されコストの安い技術を利用し、現在利用されているジャンルから離れ、まったく別の物に置き換えて使うことにより、新しい物を生み出そうと言う考え方であります。
 この常識に(とら)われず、発想の転換をしようと言う話は、世間ではよく聞くことだが、いざ自分にそれができるかというと、なかなか良い発想が浮かばなかったり、斬新(ざんしん)だと思った発想も先人(せんじん)がすでに失敗や挫折(ざせつ)したものだったりするのはよくあることです。
 また、プライドが邪魔をして、他人の新しい考えを素直に受け入れられずに、頭ごなしに否定することもままあります。
 では、発想の転換が出来ない人は、どうすれば良いのか?無為(むい)に日々を過ごすのか?
 私は新発想を邪魔をせず受け入れることは、新発想と同じぐらい難しく尊いことだと思います。
 仏教の修行といえば聖道(しょうどう)が常識だった鎌倉時代、専修(せんじゅ)念仏を提唱した法然(ほうねん)上人は、画期的であるが故に既存仏教から激しい抵抗を受け、弟子の親鸞聖人と共に流罪(るざい)となった。
 そんな法然上人に素直に教えを()うた宗祖親鸞聖人の尊さを、私たちは今、声明(しょうみょう)の度に感じることができるのです。



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