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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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テレホン法話 2013年  

  放送日 タイトル 法 話
459 2013年6月1日〜 もう一人の私 第6組明徳寺 藤 浩文

 小学校4年生がつくった「運動場」という詩があります。

 「せまいな せまいな」といって
みんな遊んでいる
 朝会(ちょうかい)のとき石をひろわされると
 「広いな ひろいな」とひろっていた。 

 もちろん運動場がせまくなったり、広くなったりするはずはありません。
その運動場が、遊んでいる時は、せまく感じ「せまいな、せまいな」と言い、石を拾わされると、「広いな、広いな」と愚痴(ぐち)をこぼす自分。
 その時の都合次第でコロコロと思いが変わるのである。それが、気まぐれでわがままな人間のしていることに気がつくのである。自分の思うようにしたいさせたい私と、それを冷静に見据え、批判し、あるいは、なだめようとしているもう一人の自分がいることに。
 この詩には、正直な思いが表され、煩悩具足(ぼんのうぐそく)凡夫(ぼんぶ)の姿が言いあてられている。 我々は、財貨を手にする時はあたりまえ少ない少ないと受けとり、手にした同じ金額を出費する時は、高い高いと思うのである。
 我々は、正しい教えに生きる人を通して、もう一人の私をいかにめざめさせ育てるか、仏法にわたくしを聴いていくのでありましょう。
 親鸞聖人(しんらんしょうにん)は、「自分を善人と思うのは(ひと)りよがりの見方であり、罪悪深重(ざいあくじんじゅう)煩悩具の凡夫とし、阿弥陀(あみだ)さまの広大な智海(ちかい)が、こんな私にたてられていると受けとられている。自分もこんなところがあったなと(かえり)みることができる、そういう人は、心(きよ)き白い蓮の花のような人と名付けられる。」とおっしゃっています。



バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

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