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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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テレホン法話 2013年  

  放送日 タイトル 法 話
464 2013年7月21日〜 仏壇ではなく「お内佛」 第12組善性寺 井上千有

 ほとんどの方は、仏壇(ぶつだん)と呼ばれていることが多いと思います。しかし、真宗では「お内佛(ないぶつ)」と呼ばなければなりません。恥ずかしながら私も仏壇と呼んでしまうことがあります。これは単に呼び方が違うだけで、意味は同じというわけではありません。
 「お内佛」とは、内なる佛と書きます。「内なる佛」とは、内なる本堂であり、道場ということです。どういうことかと言いますと、「お内佛」というのは阿弥陀如来(あみだにょらい)本願成就(ほんがんじょうじゅ)の世界であるお浄土(じょうど)具象化(ぐしょうか)したものです。その「お内佛」の前に座り、手を合わせ合掌(がっしょう)し、お念仏を(とな)える。そこには教えを聞く場、聞法(もんぽう)する場が開かれるのです。つまり、その場が本堂であり、道場となるのです。私たち人間の姿を知らせていただく場なのです。
 では、仏壇とはどういうものなのでしょうか。私たちが「仏壇」という時、お位牌(いはい)であったり、お(こつ)であったり、写真であったり、ご先祖の方々を(まつ)る壇という意識ではないでしょうか。
 真宗においては位牌や写真を仏壇に安置することはありません。しかし、皆さんにとっては、お寺の本堂と違い、ご自宅にある「お内佛」というとお参りする対象はご先祖の方々となりがちでしょう。ですが、真宗では「先祖供養」についての考え方が違います。
 仏教とは、今生きている者の為にあるのです。お参りというと亡くなった方を「成佛させたい」という思いの方が多いと思いますが、私はこう思うのです。
 残された私たちは「成佛してほしい」つまりお浄土に行ってほしいとお参りしているのでしょう。ですが、いつまでも「成佛してほしい」では、ご先祖が迷っているということになってしまうと思うのです。つまり、「成佛してほしい」という思いが、お浄土へ行っていないということを、自分で言い表しているのです。
 亡き人は阿弥陀如来のおられるお浄土へ行かれたんだ、残された私たちは自分の為に教えを聞こう、でいいと思います。お気持ちもあるでしょうから、強制するものではないですが、本来の「お内佛」の在り方、なぜ「お内佛」と呼ぶのかなど、考えてみてはどうでしょうか。



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真宗大谷派大垣別院開闡寺

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