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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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テレホン法話 2013年  

  放送日 タイトル 法 話
470 2013年9月21日〜 自分を振り返る 第11組浄休寺 竹中宣史

 こんにちは。さて、自分ごとではございますが、昨年の暮れに家族との間で、このような会話のやり取りがあったのです。当時はクリスマスシーズン真只中で、自分の家族も時流に乗り、子どもにプレゼントを用意し、夕食も普段より、ちょっぴり豪華にして頂いていました。その食事の時に妻と、このようなやり取りがあったのです。
 「クリスマスをこんな風に過ごしたから、お釈迦様の誕生日も家族で一緒にお祝いしよう。」自分もお寺出身の者として、日頃より仏事を勤めさせて頂く者として、矛盾(むじゅん)した生活の有様の中ではありますが、妻に一石を投じたのです。
 その、投げかけに対しての反応は、「さあ、どうかな。私はこんなにも盛り上がれない。」と、返されたのです。その、返しに自分は怒れるのではなくて、胸が一杯になってしまったのです。
 どうして、胸が一杯になってしまったのかと言いますと、自分もやっぱり仏事に対して日頃より、関わりを持つときには必ずと言っていいほど「盛り上がれない」気持ちの自分に妻の言葉によって気付かされたのです。
 お釈迦様の誕生日をお祝いする。という仏事を促してみたものの、自分の日常にある仏事を勤めていく時の気持ちはどうなのかと振り返えることが出来ました。
 日常の忙しさの中で愚痴(ぐち)を一杯言っての仏事を勤めてしまう自分ですし、そんな自分が恥ずかしいと思ったのも一瞬で直ぐに忘れて行ってしまうのです。
 今回のテレホン法話のお話を頂いたときもそうです。反省を通して恥じて改まっているのであれば、素直に引き受けられていたのかもしれないけど、やっぱり「盛り上がれない」気持ちで引き受けてしまう自分がいました。
 ある、先生がこのような言葉を残しておられます。
「人間の眼は 光を見つめることは できない しかし 光に照らされて わが身を みつめることは できる」という言葉です。
 わが身をみつめるって本当に難しいと思います。人から指摘されないと分からないし、気付かされたとしても、改めることが中々出来ない(かたく)なな自分の存在なのだと思うのです。
 そんな自分を今回のテレホン法話の機会を通して考えさせられています。



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