あけましておめでとうございます。今年も、鐘の音とともに新年を迎えました。昨年同様、本年も何卒よろしくお願いいたします。 毎年一年の初めには、私自身、心引き締まる思いをいたしております。2014(平成26)年が始まったわけですが、年が改まりますと、過ぎた一年に思いを巡らすと同時に、一年の始まりにあたり、これからの自身の歩みを臆念いたします。 しかしながら、時の流れとは、私にとって何か特別なことが起こったわけではありませんが、そういったこと思っています、。 さて、一昨年の新聞記事に「51376」という数字が掲載されていました。 これは、一昨年の9月で百歳以上の方々が、51,376人おられるということでありました。ちなみに、昭和63年には百歳以上の方の人数は、153人であったそうです。平成の時代に入って約25年ほどが経過して、51,376人まで増加したそうです。これは、超高齢化社会であるということの現れであります。また、現代は、「百歳を見据える時代に入った」と言われる方もいます。 最近のデータでは、百歳以上の方が一年で約3,000人ずつ増えているとのことであります。人間にとって長生きできる時代になってきているということなのでしょう。 しかし、どれだけ長生きをしても、私たちは確実に「老い」ていかなければなりません、七十歳には七十歳の老いかた、八十歳には八十歳の老いかた、九十歳には九十歳の老いかたがあるということです。長生きができて生きる期間が長ければありがたいと思う一方で、「自分だけはいつまでも若くありたい」と願い、老いていくということがなかなか自分自身のところでは受け止めることが出来ないのではないでしょうか。一日一日を過ごしていくと同時に、私たちは確実に年をとっていき、老いていく身であるということであります。この道理に私たちは、なかなか目覚められないのではないでしょうか。 人間が生きるということ、それは常に生きること自体を問い続けることになるのではないでしょうか。 中途半端に生きている自分自身の「あり方」が、厳しく問われているような気がします。
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