本文へスキップ

真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

テレホン法話(0584-78-3452)TELEPHONE SERMON

 テレホン法話 2014年  

  放送日 タイトル 法 話
483 2014年2月1日〜 ”誓い”から問われる 第10組法泉寺 市橋直人

 先日、知人の結婚式に参加いたしまいた。結婚式は、今風のホテルのチャペルでの式で、私としては少し抵抗もありましたが、初めてのチャペルでの式だったので、興味もありました。式の中では、讃美歌など合唱などもあり、二人を祝福した流れでした。
 その式の終盤、外人の女性の牧師さんが、二人にむかい「神の前で誓って下さい」と二人の結婚の誓いをされたのですが、「神の前で誓って」ということに私は違和感を感じてしまいました。人生の中でも、とても大切である結婚ということの二人の誓いを、信仰もない神の前で誓うということは? 式を終え、自宅に戻り、「神の前で誓って」という違和感を振り返る中で、「じゃあ、お前はどうなのか?」と、そんな問いが私の頭の中に湧き上りました。
 私は、真宗門徒であり、僧侶(そうりょ)である。九歳の得度(とくど)、学生のときの修練(しゅうれん)、本堂での結婚式、そして住職就任、ご本尊を前にして誓ってきた。その時々の誓いは、本当に誓ってきたのだろうか。私が思うご本尊での誓いとは、ご本尊、阿弥陀仏の教えをよりどころとし、親鸞聖人を師として生きていくことです。私は(かな)っているのだろうか。私は、ただ自分が置かれた環境が浄土真宗の寺院だっただけのこと。信仰した生活がされているのだろうか。
 また、ご門徒(もんと)さんの中でも、何となくご先祖から「うちは、浄土真宗の門徒だよ」と言い伝えられてきただけで、その中身については、考えたられたことのないお(うち)もあります。ただ浄土真宗という看板だけの寺であり、門徒ではないだろうかと。 信仰もない神の前で誓うなんてと思えるような身であるのか。これは、自分の単なる傲慢(ごうまん)な思いに過ぎないし、寺という信仰の環境にいるだけで、本来の私のご本尊での誓いの中身が問われます。
 知人の結婚式を通して、傲慢な自分を知り、私が本来確かめていくべきものを知らされた思いです。



バナースペース

真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地

TEL 0584-78-3362
FAX 0584-78-3328
E-mail kaisenji@ogaki-gobosan.net