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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2014年  

  放送日 タイトル 法 話
492 2014年5月1日〜 縁と共に生きる 第5組了誓寺 野村真弓

先日、自坊(じぼう)門徒総代(もんとそうだい)さんが、百歳で亡くなられました。
 晩年は、総代を退(しりぞ)かれていましたが、40年程の長い間お世話になった方でした。どこへでも自転車で行かれ、いつも元気で「死」などないと錯覚(さっかく)してしまうようでした。(きび)しいことを言われ、きついなぁ。と思うこともありました。
 私たちは、日々の生活をしていく中で、さまざまな人や物事に出会い、(つな)がって生ています。それは自分で作り出したり、選んで引き寄せたりしたものではなく、縁によって私たちの周りに存在するものです。
 私は、関東地方の寺院に生まれ両親に育てられ、大垣に嫁ぎ、多くの門徒さんと出会わせていただいています。その(すべ)ては縁であり、私がここにいる事実です。
 テレビドラマの結納(ゆいのう)の席でのこと、仲人(なこうど)口上(こうじょう)を聞いていると、「この度はご良縁が相整いまして・・・」と。良い縁があるとなると、悪い縁もあるとなる。
 良い縁は私に都合のいい、歓迎されるもので。悪い縁は私に不都合で、避けていきたいもの。では、「死」はどうだろうか?
 親鸞聖人は「死ぬ」ということを、「娑婆(しゃば)の縁がつきること」と、おっしゃっています。
 この世に縁のあるかぎりは、この世におらせていただき、しかし、この世の縁がつきて、あの世に縁ができた時は、なごりつきませんが死なせていただく。事実のままを生きゆく聖人のおすがたではないかと思います。
 「良縁あってよし、悪縁あってよし、両縁あって、ご縁なり。」
という言葉のように、良い縁も悪い縁も両方が全て縁であり、ありのままの事実を受け止め、縁と共に生きることが私の歩みであると感じています。



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