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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2014年  

  放送日 タイトル 法 話
498 2014年7月1日〜 蓮の花 第8組発心寺 駒月雅樹
 私の親戚に、蓮で有名な寺院があります。そこでは、蓮友講(れんゆうこう)(蓮の友の講)という、門信徒の方々の集まりがあります。
 毎年、京都東本願寺報恩講には、蓮根を蓮友講の方々が、本山へお届けして、お(とき)の一品となっています。
 その地域は、有数の蓮根の産地となっていますが、その昔、寺の住職が、蓮を広めたことに、由来しています。
 蓮の花といえば、『正信偈』に「是人名(ぜにんみょう)分陀利華(ふんだりけ)」とあります。阿弥陀さまの誓願(せいがん)を信じる方を、白い蓮の華のように、気高(けだか)く清らかな人であると、親鸞聖人は(うた)っておられます。私たちの世界は、蓮の花で(たと)えれば、根を張る泥の中と言えるかもしれません。泥の中は、暗闇の世界ですから、他人はおろか、自分の姿さえ確かめることができません。
 自分に何か辛いことや苦しいことがあると「何故自分だけがこんな目に()うのだろう」と(なげ)いてしまったり、他人を(うらや)んだり、(ねた)んだりしてしまい、人生を投げ出したくなる時が、あるかもしれません。そこで、阿弥陀さまは、あなたと同じ苦しみの中を、生きる仲間がいることを、明らかにしていただけています。
 そして、蓮の花は、泥の中から美しい花を咲かせます。汚れた環境の中にいても、その影響を受けることなく「けがれなさ」を保っています。
 人生には色々と苦しいことがあります。世間の汚泥に心が折れそうになっても、それに染まることなく、蓮の花のように美しく花を咲かせて生きるようにしたいものです。悩みや苦しみは、自分自身を成長させ、(きよ)らかな花を咲かせるチャンスなのかもしれません。
 このように、気づかせてくださるのが、阿弥陀さまであり、お念仏に込められた誓願のはたらきといえるのではないでしょうか。 


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真宗大谷派大垣別院開闡寺

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