放送日 | タイトル | 法 話 | |
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503 | 2014年8月21日〜 | 他人と自分 | 第8組正林寺 竹中寛和 |
もうすぐ8月も終わりです。早いもので、今年も、もう三分の二が過ぎようとしています。4月から新しい環境で生活をされている方も、すっかり慣れてきた頃でしょうか。 私の職場にも、新しい人がみえたのですが、その方はわずか二ヶ月ほどの短い期間で、辞めてしまいました。精神的なことが原因ということらしいのですが、私は辞める直前までまったくそんな様子に気がつきませんでした。もっと、積極的に話しかければよかったのか、などと思ってみても、今更どうすることもできません。 人によってはかえって話しかけられることをうっとおしく思う人もいます。こちらが親切のつもりでも、相手には、いい迷惑な場合もあります。その逆に、誰かの助けを求めている人がいても、気づくことができないこともあります。 このように、私たちは他の人の気持ちを完全に理解することはできないのです。 しかし、やっかいなことに、自分の気持ちは理解してもらえるのが当然と思ってしまうのです。特に身近な人に対してはその傾向が強くなります。 夫婦なんだから、言わなくても私の気持ちを理解してくれるのが当然だ、親なんだから私の気持ちを理解するのが当たり前だ。このように考えてしまいます。 理解するのが当たり前と考えるから、理解してもらえないことが、とても苦痛になるのです。どうして、私の気持ちをわかってくれないんだ。誰も自分の気持ちをわかってくれない。 このように考えて、悩んだり、腹が立ったりします。 でも、その前に考えてみてください。自分は相手の気持ちを本当に理解しているのでしょうか。わかっているつもりでも、それは単なる思い込みかもしれません。 相手や他の人を責める前に、まず自分はどうなんだと考えてみてはどうでしょうか。そして、自分も相手の気持ちを理解していないことに気がついたのなら、ゆっくり、相手と話をしてみてはどうでしょうか。 腹の立つことも、少しは減るかもしれませんよ。 |
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