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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

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 テレホン法話 2023年  

 № 放送日 タイトル 法 話
709 2023年1月16日~ 仏さまからのギフト 第8組 池野東教会 廣澤全晶
 こちらをお聞きの皆さまに、突然ですが質問をします。あなたは亡くなった方のお墓や写真、またはお内仏(ないぶつ)にお参りをする時に、日常の報告や今の思いを口に出して、語りかけたことはありますか?これは割と、日常的にされている方も多いのではないでしょうか。では、なぜ亡き人と話をしようとするのでしょうか。今回はそれを一緒に考えたいと思います。
 まず、亡くなった方のお墓や写真、またはお内仏の前で話をするという光景を、私はよく目にしてきました。例えば私の祖母の場合、いつもお勤めした後しばらくお内仏の前で、ブツブツ話している姿をよく見ました。また、近所の方に聞いた話だと、「おはよう」「ゴーヤチャンプル食べやー」「今日はまだ娘帰ってきとらんよ、おやすみ」などとお内仏の前に座り、パートナーへ日々の報告を欠かさないとおっしゃっていました。
 私は、祖母や近所の方がされた、日記を書くような、(ひと)(ごと)のような、そんな語りかけに強く胸を打たれました。なぜかというと、生きていた当時の祖母や近所の方は、大事な人が亡くなってもなお、存在を忘れずに亡くなった方との思い出と共に生きているようにみえたからです。また、亡くなった方からみれば、死してもなお、残された家族に手を合わせる時間を、残してくださっているとも感じました。これは、亡き人とは「死んでいるのに生きている」と言い表せるのではないでしょうか。
 つまり、亡くなった方と話したくなる理由は、私が亡くなった人を忘れず、思い出と共に生きることであり、日々の生活で私の話をただ聞いてほしいという思いの表れだと思います。そして、亡き人はそんな私の為に、手を合わせる場所を残してくださっている。この手を合わせる場所こそが「仏さまからのギフト」だと思います。「仏さまからのギフト」は、誰のところにもちゃんと届いています。


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