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真宗大谷派大垣別院開闡寺は真宗大谷派(東本願寺)を本山とする別院です。

TEL. 0584-78-3362

〒503-0897 岐阜県大垣市伝馬町11番地

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 テレホン法話 2023年  

 № 放送日 タイトル 法 話
711 2023年2月16日~ すべて尊い 第8組 正光寺 木塚 哲
 夏休みになると、日本各地でラジオ体操がありますね。私のお寺では毎年、ラジオ体操の後に、正信偈(しょうしんげ)のお稽古(けいこ)を行っています。お堂に子どもたちの声が響くというのは、本当にいいですね。
 お稽古の合間に子どもたちと話すことが多くあり、それが私の楽しみでもあります。というのも、子どもたちは大人と違って、思ったことをすぐに口に出してくれます。例えば、「なんでお坊さんをごえんさんっていうの?」「なんでお坊さんは黒い服を着ているの?」など大人だとなかなか聞いてくれないことを、スパっと聞いてくれます。そのたびにお稽古から脱線してお話をするのですが、これがとても楽しいのです。ある時こんなことを聞かれました。
 「ごえんさん、なんでお寺やお仏壇は金ピカなの?」
 「ああ、本当にいいことを聞いてくれたね。本堂の中心にあるご本尊の名前は知っているかな?そう、阿弥陀さまだね。この仏様は昔、法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)というお名前だったんだ。お稽古でも読むよね「ほーぞーぼーさーいんにーじー(法蔵菩薩因位時)」。その時にたくさんの願いを立てられたんだ「こんりゅーむーじょーしゅーしょーがん(建立無上殊勝願)」。いくつ立てたか知ってる?うーん、難しかったかな?じゃあ本堂の阿弥陀さま、背中からたくさんの棒が出てるよね、これは何本あるでしょう?そうそう、48本だね。これは48の願いを立てられたから、後光(ごこう)としてこの姿になっているんだ。この願いの中の第三番目に、「悉皆金色(しっかいこんじき)の願」というのがあるんだ。どういうものかというと、「お浄土に生まれた人々はみな金色(こんじき)に輝く身になる」というものなんだ。これはね、仏様の心を表しているんだよ。私たちはみんな違う姿(すがた)(かたち)で生まれるよね。髪や肌、目の色が違ったり、背が高い低い、足が速いゆっくり、計算が速いゆっくり、、、色々と違うのが普通だよね。でも、私たちはその違うことを比べたがるんだ。あの人は賢いからいい、私はどうして賢くなれないのか、でもあの人よりはまだいいかな。というように常に比べてしまい、今の自分を認められないのが私たちなんだ。でも、阿弥陀さまの目には「姿形が違ってもみな同じく、金色(きんいろ)の尊いいのちを生きている」のだと見ておられるんだ。だから、仏様の姿は金色なんだね。そして、そんな阿弥陀さまのおられる世界をかたどっている、お内仏も金ピカなんだよ。ここにいるみんな誰一人比べることのない、金ピカの尊いいのちだよ。」と、こんなお話をしたことでした。南無阿弥陀仏。


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真宗大谷派大垣別院開闡寺

〒503-0897
岐阜県大垣市伝馬町11番地
開所時間  9:00~17:00
(毎月第1、3日曜日 事務所休)
納骨堂参拝 9:00~16:00

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